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集成材の値下げと今後の影響

2022年8月14日

集成材の流通価格が2年ぶりに下落しました。

高騰が続いていた木材相場に変化の兆しがあらわれていますが今後何か影響があるのでしょうか?

 


集成材とは


住宅の梁や柱に使われる部材です。

あらかじめ乾燥処理を施した板や角材を接着剤で張り合わせた木材で、加工していない無垢材に比べ強度が強く、施工後、年月がたってもゆがみなどがでにくいとされています。

 


日本の集成材の輸入率は


日本は住宅に使う木材の半分を輸入に頼っています。

新設住宅着工が減ってきたなか、集成材の輸入が増加し需給が緩和しています。

 

貿易統計によると、1~6月の集成材輸入量はおよそ56万4千立方メートルと前年同期比で25%増加しました。

欧州やロシア、中国などから多く入ってきています。

 


他の木材の価格動向は


21年11月以降、最高値を更新していた国産合板は指標の針葉樹合板が、東京地区の問屋卸価格で1枚2000円と6月から横ばいです。

住宅需要の減速や、ロシアから合板材料となる単板の調達が出来なくなり製材所との間で取り合いになっていた原料の国産丸太の価格も落ち着いてきました。

 

国産合板の高値を背景に輸入量が急増していた中国産の針葉樹合板は、需要減から注文に減速感が出てきました。

値下がりする例も出てきているようです。

 


まとめ


集成材の流通価格が2年ぶりに下落したものの木材製品の価格水準は当面、高値圏で推移しています。

 

集成材は値下げしても需要が鈍いため、価格調整には消極的とされています。

ラミナ(集成材の原料となる引き板材)も7月から入荷されているのはロシアのウクライナ侵攻で急反発した4~6月期契約分で、円安もあり高値です。

国産針葉樹合板は在庫が依然として少なく生産時に使う接着剤価格の高騰や物流コストの上昇があり、下がる状況にはないようです。

 

木材製品の高止まりは住宅の建設コストを押し上げ、住宅着工を鈍らせる一因となりそうです。

 

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